アートってこんなに大変で面白いとは!
今日も暑かった!そらもう人間の微熱を超えてました。(37℃)
「こちらは ぎょうせい 倉吉市です。 本日 も (”も”って!) 鳥取県内に熱中症警報が 発令されました・・・」
マジか!?そしてフランク氏はどうする!?
もちろん作業開始。8時から。
熱中症、天気カンケーナッスィング。とのこと。
そうだよな。滞在期間に限りがあるからな。
しかしながらムッシュフランク、気配りの人。適宜休憩&
とは言いつつも、今日の午前中にアクシデント発生。
昨日、公園の遊具の下塗りが出来て、今日は上塗り(
ムッシュ曰く“Second Layer")するはずだった。
さぁ、では今日の作業開始!
ってことで上塗り用のヤスリ掛けをしていたが、
どうも上手くいかない。
塗料は半乾きでねっちゃりしてるし、ヤスリしても表面が「どろ~
っ」っとなるだけ・・・。
触った場所には指紋がつくし、
下手すりゃべったり塗料が手に着く場所もあった。
”It is something strange(何かおかしい)”とムッシュ。
全くド素人の私は
「え?マジで?おかしいの?」程度のリアクションだったが、
ムッシュは
「ノンノンノン!NO GOOD」とのこと。
ムッシュに
「職人を呼んでくれ!」と言われ、
アートディレクター蛇谷氏に電話。
早速、塗料を提供して下さっている職人の中野さんが来た。
職人さんが遊具(ジャングルジム)を触って一言。
「これ、凝固剤入れました?」
ムッシュ&私「え?何それ?」
結局いろいろな勘違いの末起こったアクシデント。
ムッシュは水性塗料だったので必要ないと思った(ペンキの缶、
日本語表記じゃ無理もない)とか、色々なことが
重なっていた。(本当は業務用油性塗料ね)
職人さんも「こちらも説明不足。。。」と恐縮。
いえいえとんでもない!
でもさすがは職人さん、塗料のこと全部頭に入っている、
薬剤の調合、塗り方、乾くまでの時間など、
いろいろなことを教えて下さった。
なにより、気概のあるナイスガイ。
ムッシュとも英語日本語交えながら直接コミュニケーション。
そしてド素人の私には丁寧に色々なことを説明してくださる。
ありがとう。
これで今日はムッシュの片腕となってアシスタントができます。
で、作業再開。
職人さんのアドバイスにより、
①前日に塗った塗料を業務用シンナーで全部拭き取ること
②ある程度乾燥させてから凝固剤を入れたペンキを塗る
③薬剤の調合はだいたい5:1
という行程を午前中することに。
要は、昨日の作業全部やりなおし。
途中、アートディレクター蛇谷氏が、
「ごめーん!ソーリー!ソーリーめっちゃごめん(←
関西人なので)」と駆け込んで来た。
どうやら昨日の蛇谷氏の ” if(もしも) " の使い方が原因らしい(笑)。
でもその原因がわかったおかげか、
蛇谷氏のパーソナリティのおかげか、
さっきまでのムッシュのハンパない凹みが一気に明るい雰囲気へ。
さっすが。
蛇谷氏、
ディレクターの仕事そっちのけで拭き取り作業手伝ってくれる。
地域の中学生タイチ
も自作の旗をつくってムッシュを応援。
ムッシュもそれに応える。
そしてとうとう
拭き取り→乾燥→下塗り まで完了。 9時から16時までの作業。
その間、棟梁さんが冷やしタオルと飲み物持って来てくれたり、
緑町の某氏が午後手伝ってくれたり、
HANAちゃんが部活のあと来てくれたり、
めっちゃ和気あいあい&大助かり
ムッシュも
" Wonderful(素晴らしい!)" " "Perfect(完璧)" " It' so quick!(めっちゃ早い)” 連発。
午前中の凹み感はどこへいった?という感じ。
いや~、この爽快感、やりきった感ったらないよ?
大学を卒業してこのかたオフィスワークばっかりでこんなに汗かく
ことなんかあったかな?ってくらい汗かいて、
日光に当たった一日だったけど、
作業を終えて帰ったあとのビールの上手さは格別でした。
さらに、作業しながらムッシュは色々なことを教えてくれます。
オランダやフランス、
ヨーロッパの社会事情だったり教育の問題だったり。
日本で、
のほほんと暮らしていたらわからないこといっぱい教えてくれます
。
そして何より、芸術的な視点や、
文化的に豊かな生活を送るためのヒントも与えてくれる。
ムッシュとの作業は、学びと振り返り、そして良い汗、
良い疲労感に満ちあふれています。
だからこういうボランティア、参加してしまうのよね~。
あ~楽しかった。
明日もがんばろう。
いくこより