今日こそヴァーニッシュを塗ると言って朝からスタジオに出かけて行こうとしたら川部さんが公園のリサーチにつれていってくれることになった。フランクはすぐに、モードをかえて準備をした。以前にもみた、とある公園が気にいったらしくそこに決めた。
ごはんを食べて、FranchとEnglish、Japaneseの作法講座をした。おはしの使い方はとても難しいというけれど、Franchもたいがいだった。
4pm〜5pm
通訳さんを迎えにいってもらい、公園のペンキ業者さんと打ち合わせ。
初めての人なので、わたしもフランクも緊張ぎみだったけど、業者さんはすぐに理解をしてくれ、おまけに興味も示してくれて、工具の提供やテクニカルに関して、いろいろと協力してもらえることになった。
最後は握手までして、すっかりパートナー。フランクはペインターだけど、なんでも塗るけれど、その塗るものそのものに取り巻く文化や作法、技術などは徹底的にとりこむ。とりこむといっても、真似をすんじゃなくて、協力体制をとる。さっきまで、そんな関係じゃなかったのに、いつのまにか引き込まれている。
7:30pm
続いて棟梁とぼうしの清掃の打ち合わせをした。私も過去に古い物件の清掃を経験したことがあるけど、ここはここのやり方があるだろうし、ヒアリングをした。棟梁に限らず、日本人はYES/NOをはっきり言わないので、フランクが『それはどうしてそんな質問をするんですか?』と聞き込む。『あなたはどう思いますか?』とも聞く。普段、グループの中で動いてる人にとって、この質問はどきっとすることが多く。それでも、フランクは大きく目をあけて、まっすぐに質問するので、自然と答えてしまう。そうしていたら、その人のらしさが強くはっきりとした人物像として立ち上がってきて、その光景がわたしにはなんだかまぶしくて、かっこよかった。
プランのひとつはおおよそ出来たらしい。